5月20日、草薙総合運動公園で開催された静岡県高等学校総合体育大会(ソフトテニス、ハンドボール)を観戦しました。逞しく成長した教え子と久しぶりに話したり、お世話になった顧問の先生方や懐かしい保護者に思いがけずお会いしたり、充実した時間を過ごすことができました。
5月8日に新型コロナウイルス感染症が5類に引き下げられたことにより、原則として入場者制限がなくなり、声出し応援が可能となった初めての県大会でした。私は卓球部顧問を3年間、ソフトテニス部顧問を6年間務めましたが、3年生が「引退」をかけて臨むこの時期には特別な感情を抱きます。もうそのような姿をお見せすることはないですが、私は超熱血漢で負けず嫌いな性格であるため、部活動に対しては並々ならぬ思いで指導をしていました。決して上手くいったことばかりではなく、今でも反省している点は多々ありますが、生徒と気持ちを同じくして一つの目標に向かうことほど尊い時間はありません。昨今、部活動については教員の働き方改革の面から地域移行が加速していますが、私にとっては大きな財産です。
前段であえて「引退」と表記したのは、ここで終わりにしてほしくないという思いからです。もちろん、部活動からは身を引くわけですが、せっかく縁あってやり始めたことなので、できるかぎり長く続けてほしいと願っています。そのためにも、指導者は目先の勝ち負けにとらわれるのではなく、生涯スポーツの観点から育成にあたり、地域は老若男女問わずスポーツ・文化芸術活動に取り組むことができるように環境を整備する必要があると考えています。私は卒業後もソフトテニスができる居場所づくりの一環としてクラブを立ち上げ、週末は教え子たちと賑やかで楽しい時間を過ごしています。ちなみに、今回の県大会ソフトテニス競技(男子学校対抗の部)の決勝戦は東部同士、5年ぶりの富士宮北vs富士宮西は3番勝負にもつれこむ大熱戦の末、富士宮北が2年ぶり23回目の優勝。同女子の決勝戦は富士見vs静岡商業でこちらも3番勝負にもつれこむ接戦の末、富士見が9年ぶり12回目の優勝を果たしました。胸が熱くなる素晴らしい大会でした!
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