本日は手話サークル団体の方々に講義をしてきました。最近はドラマの影響もありちょっとした手話ブームになっているそうです。ただ、知ったつもりが一番怖いので、今回は事前に打ち合わせを重ねました。「手話には助詞がない」とは、そのときに手話通訳士の方から伺った言葉です。その後、非常に気になって調べてみると「助詞がない」というのは語弊があるものの、それを省略したり、別の方法(うなずき、指差し、空間利用など)を用いて表現したりするため、私たちが日常的に使っている感覚とは異なることがわかりました。また、それによってたとえ文章を並べて「見える化」したとしても、健常者のようにすぐに理解ができなかったり、日常的な言葉でなければ意味がわからない場合もあったりすると説明を受けました。私は本当に恥ずかしながら「聴こえないのであれば見えるようにすればいい」との安易な発想に陥ってしまっていたことを反省しました。頂戴したアドバイスをもとに、文章の意味にあわせたイラストを挿入したり、難しい語彙には丁寧にふりがなを振ったりして、パワーポイントスライドを作り直しました。当日の講義は好評だったので一安心しましたが、私の方がたくさんのことを教わり、多くの気付きを得られた貴重な機会でした。
ひとりごと
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