5月21日に「富士市水防訓練」が雁公園(かりがね堤)で実施されました。水防訓練とは、出水期(集中豪雨や台風等で河川が増水しやすい6月~10月)を迎えるにあたり、水防活動の指揮系統の徹底、水防技術の向上を図るために行われます。今回は富士市水防団に所属する団員276名、富士市建設業組合38名が参加し、土のう作り及び積土のうから始まり、木流し、竹流し、五徳縫い、月の輪、水防マット、大型土のう、川倉の7つの工法を実演していただきました。
そもそも水防団とは何かご存知でしょうか。水防団とは、水防に関する防災組織です。水防団員は水防団の一員として、通常は各自の職業に従事しながら台風などの原因による河川の氾濫や洪水に対処することを任務としている非常勤特別職の公務員です。現在、富士市水防団は11水防分団(浮島、須津、吉永、原田、潤井川左岸、潤井川右岸、富士川左岸、富士川右岸、田子浦、鷹岡、元吉原)、約500人が活躍していますが、団員の高齢化や減少が課題となっているそうです。
正直なところ、水防訓練を見たのは初めてでしたし、このようなことが実施されていることもほとんど知らなかったです。この訓練の目的には「水防体制の整備を図るとともに、市民の水防に対する理解と協力を求める事」が明記されています。しかしながら、見学者はわずかで散歩をしている方が足を止めていただけのようにも映りました。地元を守るために日頃から活動してくださっている団員の方々の存在やその役割をより多くの市民に知ってもらうための情報発信が必要だと痛感しました。もちろん、訓練に支障が出てしまってはいけないわけですが、工夫の余地があると思います。次年度に向けてできることを考えていきます。
※下記の写真は川倉工法(左が組立て前、右が完成)の様子。河川の増水によって流れが急になり、堤防が削れてしまうのをやわらげる効果があります。
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